【体験談】占いで悪いことを言われて落ち込んだけど…そこから私が学んだ大切なこと

「占いが好き」。

ほんの数ヶ月前まで、私は何の迷いもなくそう答えていました。雑誌の巻末にある星占いに一喜一憂し、テレビの占い特集があれば欠かさずチェック。新しい年の始まりには、必ず有名な占い師のサイトで年間の運勢を調べるのが恒例行事。

占いは、私にとって「ちょっと先の未来を照らしてくれる楽しいエンターテイメント」であり、「不安な時に背中を押してくれる優しいお守り」のような存在でした。

そう、あの日、ある占い師の一言に出会うまでは…。

この記事を読んでくださっているあなたも、もしかしたら過去の私と同じように、占いの言葉に深く傷ついた経験があるのかもしれません。あるいは、「占ってみたいけど、悪いことを言われたらどうしよう…」と、怖くて一歩を踏み出せないでいるのかもしれません。

大丈夫です。その気持ち、痛いほどよくわかります。

これは、占いを信じていた私が、占い師の一言でどん底まで突き落とされ、一時は「占い恐怖症」になりながらも、「悪いことを言わない占い」の本当の意味を知り、占いを人生を豊かにする最高のツールとして活用できるようになるまでの、私の赤裸々な体験談です。

もしあなたが今、占いの言葉に囚われて苦しんでいるなら、この記事が、暗闇を照らす小さな光になることを願っています。

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占いで悪いことを言われ、どん底まで落ち込んだ私の体験談
1. 「あなたの未来は暗い」占い師の一言で眠れない日々に
2. 藁にもすがる思いで「良いことだけ言ってくれる占い」を探し始める
なぜ「悪いことを言わない占い」を求めてしまうのか？
1. 占いが怖い…「悪い結果」に傷つきたくないという本音
2. 「アゲ鑑定」の心地よさと、その後に残る虚しさ
ある占い師との出会い｜「悪いことを言わない」の本当の意味を知る
1. 単に結果を告げるだけじゃない、カウンセリングのような対話
2. 「悪い結果」は「未来をちょっと良くするためのヒント」だった
私が学んだ！占いで落ち込まないための大切な3つのこと
まとめ：占いを恐れないで！未来はあなたの行動次第で変えられる

占いで悪いことを言われ、どん底まで落ち込んだ私の体験談

仕事、恋愛、人間関係…。30代を目前にして、私の周りには漠然とした不安が霧のように立ち込めていました。大きな不満があるわけではないけれど、このままでいいのだろうか、という焦り。そんな時、心の拠り所になるのは、やはり昔から慣れ親しんだ「占い」でした。

「あなたの未来は暗い」占い師の一言で眠れない日々に

その日訪れたのは、口コミサイトで「的確なアドバイスがもらえる」と評判だった、少しミステリアスな雰囲気の占い館でした。重厚な木の扉を開けると、お香の香りがふわりと鼻をかすめます。少し緊張しながら鑑定室に入ると、そこには水晶玉を前にした、いかにも「本物」といった風貌の占い師が座っていました。

「今日はどういったご相談で？」

落ち着いた低い声で問われ、私は用意していた悩みを懸命に話し始めました。今の仕事でのキャリアパス、なかなか進展しない恋愛、そして将来への漠然とした不安…。

ひとしきり話終えると、占い師は静かに頷き、タロットカードをシャッフルし始めました。厳かな雰囲気に、私は固唾を飲んでその手元を見つめます。そして、並べられた数枚のカードを前に、占い師は重々しく口を開きました。

「…これは、厳しい結果が出ましたね。あなたの未来は、正直言ってかなり暗い」

え…？

頭が真っ白になりました。心臓が嫌な音を立てて脈打ちます。占い師は、私の反応などお構いなしに、カードが示すという「絶望的な未来」を次々と語り始めました。

「仕事は今のままでは行き詰まり、孤立する。恋愛も、今の相手とは縁がなく、この先も良縁には恵まれない。あなた自身のエネルギーが淀んでいるから、何をしても空回りするでしょう」

それは「アドバイス」ではありませんでした。ただただ、冷たい事実を突きつけるような、一方的な「宣告」。私が何か質問をしようとしても、「カードがそう示している」の一点張り。鑑定が終わる頃には、私の頭の中は「未来は暗い」という言葉で埋め尽くされ、思考は完全に停止していました。

どうやって家に帰ったのか、あまり覚えていません。ただ、部屋のベッドに倒れ込んだ瞬間、堰を切ったように涙が溢れてきました。

「私の未来は、暗いんだ…」

その日から、私の日常は一変しました。何をしても、あの占い師の言葉が頭の中でリフレインします。仕事で小さなミスをすれば「ほら、孤立が始まった」、彼からの連絡が少し遅いだけで「やっぱり、この恋は終わるんだ」。

夜、ベッドに入っても目が冴えてしまい、天井を見つめながら最悪の未来を想像し続ける日々。食欲もなくなり、大好きだった趣味にも全く興味が持てなくなりました。心の中に、ずっしりと重い鉛の塊があるような感覚。完全に、占い師の言葉に心を支配されてしまっていたのです。

あんなに好きだった占いが、今では恐怖の対象。雑誌の占いコーナーも、テレビの占い特集も、すべて避けるようになりました。

藁にもすがる思いで「良いことだけ言ってくれる占い」を探し始める

そんな状態が1ヶ月ほど続いた頃、私の心は限界に達していました。

「もう嫌だ…誰か、私を安心させて…」

このままでは本当にダメになる。そう思った私は、ほとんど無意識にスマホを手に取り、検索窓にある言葉を打ち込んでいました。

「占い悪いこと言わない」
「占い良いことだけ言ってくれる」
「占いアゲ鑑定」

以前の私なら、そんな検索はしなかったでしょう。「良いことだけ言う占いなんて、本当の占いじゃない」と思っていたはずです。でも、今の私にはそんなプライドはありませんでした。とにかく、誰かに「あなたは大丈夫だ」と言ってほしかった。暗闇の中に、ほんの少しでもいいから希望の光が欲しかったのです。

傷ついた心を癒やすためではなく、ただ痛みを和らげるための麻薬を探すように。私は必死で、優しい言葉だけをかけてくれる占い師を探し始めました。

なぜ「悪いことを言わない占い」を求めてしまうのか？

今思えば、あの時の私は非常に危険な精神状態でした。そして、同じように「悪いことを言わない占い」を求めてしまう人は、決して少なくないはずです。ここでは、私の体験を少し客観的に振り返り、その心理を掘り下げてみたいと思います。

占いが怖い…「悪い結果」に傷つきたくないという本音

そもそも、なぜ私たちは占いに惹かれるのでしょうか。

将来への希望が欲しい
自分の選択に自信を持ちたい
不安な気持ちを誰かに肯定してほしい
迷った時に背中を押してほしい

多くの場合、占いに求めるのは、このようなポジティブな後押しではないでしょうか。しかし、占いは時として、私たちの期待とは裏腹に、厳しい現実や耳の痛い結果を突きつけてきます。

自信をなくしている時、心が弱っている時ほど、占いに頼りたくなる。でも、そんな時に「悪い結果」を告げられたら…？

「ただでさえ辛いのに、これ以上傷つきたくない」

これが、多くの人が抱く切実な本音なのだと思います。特に、私のように一度占いで深く傷ついた経験があると、一種のトラウマのようになってしまいます。「またあの時のような絶望を味わうくらいなら、占わない方がマシだ」と感じてしまうのです。

この「傷つきたくない」という防御反応こそが、私たちを「悪いことを言わない占い」へと向かわせる、最も大きな原動力なのかもしれません。

「アゲ鑑定」の心地よさと、その後に残る虚しさ

「悪いこと言わない占い師」で検索して、私はすぐに見つけました。「あなたを絶対に否定しない」「良いことだけを伝えるハッピー鑑定！」といったキャッチフレーズを掲げる、いわゆる「アゲ鑑定」です。

私は、レビューを入念にチェックし、「優しく励ましてもらえた」「元気が出た」という言葉が並ぶ占い師を選んで、オンラインで鑑定を申し込みました。

鑑定が始まると、その占い師は私の期待通り、終始笑顔で、心地よい言葉だけをかけてくれました。

「大丈夫！あなたには素晴らしい未来が待ってるわ！」
「仕事も恋愛も、これから全部うまくいくから安心して！」
「あなたは本来、ものすごい強運の持ち主なのよ」

その言葉は、まるで乾いた砂漠に染み込む水のように、私の心を潤してくれました。鑑定が終わる頃には、すっかり気分が高揚し、「そうか、私の未来は明るいんだ！」と、久しぶりに前向きな気持ちになることができました。

…しかし、その効果は長くは続きませんでした。

数日経つと、あの高揚感は消え失せ、また元の不安な自分に戻っていることに気づきます。なぜなら、そこには「なぜ大丈夫なのか」「どうすればうまくいくのか」という、具体的な根拠やアドバイスが何もなかったからです。

アゲ鑑定は、その場しのぎの鎮痛剤のようなもの。

痛みを一時的に忘れさせてはくれますが、根本的な原因を取り除いてくれるわけではありません。薬の効果が切れれば、また同じ痛みがぶり返してくる。そして、その痛みを忘れるために、また次の「アゲ鑑定」を探してしまう…という負のスパイラルに陥ってしまう危険性すら感じました。

心地よい言葉に酔いしれた後には、かえって深い虚しさが残る。私はこの時、ただ優しいだけの言葉では、本当の意味で救われることはないのだと、身をもって知ったのです。

ある占い師との出会い｜「悪いことを言わない」の本当の意味を知る

アゲ鑑定の虚しさを知り、私は途方に暮れていました。厳しい宣告をする占いも怖い、かといって、ただ優しいだけの占いも意味がない。一体、私はどうすればいいのだろう…。

そんな時、大学時代の友人A子と久しぶりに食事をする機会がありました。私の疲れ切った顔を見て心配したA子に、私はこれまでの経緯を正直に打ち明けました。

すると彼女は、少し考えた後、静かにこう言ったのです。

「もしよかったら、私がすごく信頼している先生を紹介しない？その先生、ただ当てるだけじゃないの。なんていうか…人生の作戦会議をしてくれる感じなんだよね」

「作戦会議…？」

その言葉に、私は少し興味を惹かれました。そして、A子に紹介してもらったのが、私の占いに対する価値観を180度変えることになる、先生との出会いだったのです。

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単に結果を告げるだけじゃない、カウンセリングのような対話

A子に紹介されたのは、都心の小さなオフィスビルの一室で、個人で鑑定を行っている女性の先生でした。派手な看板も、ミステリアスな雰囲気もありません。ドアを開けると、「こんにちは」と、穏やかな笑顔で迎えてくれました。

鑑定が始まっても、先生はすぐにカードを引いたり、生年月日を聞いたりしませんでした。まず、私にこう問いかけたのです。

「今日は、どんなお気持ちでここに来られましたか？どんなことでもいいので、お話ししてみてください」

私は、これまでの占い師には聞かれたことのないその質問に戸惑いながらも、ポツリ、ポツリと自分の話を始めました。最初の占い師に言われて深く傷ついたこと、アゲ鑑定を求めてしまったこと、そして、今自分がどうしようもなく不安であること…。

先生は、私の話を一切遮ることなく、ただ静かに、深く頷きながら耳を傾けてくれました。すべてを話し終えた時、私の目には自然と涙が浮かんでいました。

先生は優しくティッシュを差し出し、こう言いました。

「辛かったですね。よくここまで、お一人で頑張られましたね」

その一言で、私の心の中にあった固い氷が、すーっと溶けていくのを感じました。ここは、一方的に未来を宣告される場所じゃない。私の気持ちを、ちゃんと受け止めてくれる場所なんだ。そう直感的に理解できました。

それは占いというよりも、質の高いカウンセリングを受けているような、深く、そして温かい対話の時間でした。

「悪い結果」は「未来をちょっと良くするためのヒント」だった

私の心が十分にほぐれたのを見計らって、先生は初めて占術を用いて鑑定を始めました。そして、鑑定結果を伝える時の言葉が、これまで出会ったどの占い師とも全く違っていたのです。

先生は、決して厳しい現実から目を逸らさせるようなことは言いませんでした。

「そうですね…カードを見ると、確かに今の職場では、あなたの真面目さや集中力の高さが、時として『周りが見えていない』と誤解され、孤立を招いてしまう危険性を示唆していますね」

ドキッ。最初の占い師に言われた「孤立する」という言葉が脳裏をよぎります。しかし、先生の言葉はそこで終わりませんでした。

「でも、これは『あなたがダメだ』ということでは全くないんです。 むしろ、それだけ一つのことに没頭できる素晴らしい才能を持っている証拠。ただ、その才能のアクセルの踏み方を、少しだけ調整してあげる必要がある、というサインなんですよ」

才能…？私のこの性格が？

先生は続けて、具体的な「作戦」を提案してくれました。

「例えば、ですけどね。集中するあまり、周りへの配慮が欠けてしまう瞬間があるかもしれない。だから、意識的に『週に一度は、自分から同僚をランチに誘ってみる』というのはどうでしょう？あるいは、『一日の終わりに、隣の席の人に『お疲れ様です』と笑顔で声をかける』とか。そんな小さなことで、エネルギーの流れは大きく変わるんですよ」

衝撃でした。

「孤立する」という同じ「悪い結果」でも、伝え方と、その後のフォローが全く違う。

最初の占い師は、それを「変えられない未来」として宣告し、私を絶望の淵に突き落としました。

しかし、今目の前にいる先生は、それを「起こりうる未来の可能性」として示し、「より良い未来に変えるための具体的なヒント」として、私に手渡してくれたのです。

この時、私はハッとしました。

「悪いことを言わない占い」の本当の意味は、「悪い未来の可能性にフタをすること」じゃない。

悪い結果が出たとしても、それをどう乗り越え、どうすれば未来がより良くなるのか、その道筋までを一緒に考え、希望の光を示してくれることなんだ、と。

この日を境に、占いは私にとって恐怖の対象ではなく、人生という航海を渡るための、最も信頼できる「羅針盤」であり、「作戦会議のパートナー」になったのです。

私が学んだ！占いで落ち込まないための大切な3つのこと

あのどん底の体験から、素晴らしい先生との出会いを経て、私は占いと上手に付き合っていくための、いくつかの大切なことを学びました。今、占いが怖かったり、占いの結果に一喜一憂して疲れてしまったりしているあなたに、私が実践している3つの心構えと、信頼できる占い師を見極めるためのチェックポイントを共有します。

1. 占いは「未来を当てるもの」ではなく「現状を良くするツール」と心得る

これが、最も大切な心構えです。私たちはつい、「占いは未来を100%予言するもの」だと思いがちですが、それは大きな誤解です。

占いの結果は、「確定した未来」ではありません。
あくまで「今のまま進んだ場合に、たどり着く可能性が最も高い未来」を示しているに過ぎないのです。

天気予報に例えると分かりやすいかもしれません。「降水確率80%」と出ていたら、あなたはどうしますか？「もう雨が降るから外出は諦めよう」と絶望するでしょうか？

いいえ、きっと「傘を持っていこう」「濡れてもいい服を着ていこう」と、雨に備えて行動しますよね。

占いも全く同じです。「このままだと仕事で失敗するかも」という結果が出たなら、それは「失敗するから気をつけなさい」という警告灯です。その警告を見て、「じゃあ、いつもより入念に準備をしよう」「周りに協力を頼んでみよう」と、未来を変えるためのアクションを起こすきっかけにすればいいのです。

人生の主導権は、占い師でも、カードでもなく、100%あなた自身にあります。

占いは、あなたの人生を決めるものではありません。あなたの人生をより良くするための、数あるツールの一つ。このマインドセットを持つだけで、占いの結果に振り回されることは劇的に減るはずです。

2. 「悪いこと」を「乗り越えるべき課題」として具体的に伝えてくれるか

良い占い師、信頼できる占い師は、決して相談者を不安に陥れるような言葉を使いません。これは、私が身をもって学んだことです。

もし、何かネガティブな結果が出たとしても、その伝え方に「愛」があるかどうかを見極めてください。

【注意すべき伝え方】
? 「あなたには才能がない」
? 「この恋は絶対にうまくいかない」
? 「何をやっても無駄だ」

このように、人格を否定したり、可能性を完全に閉ざしたりするような断定的な言い方をする占い師からは、すぐに離れましょう。それは占いではなく、ただの「呪い」の言葉です。

【信頼できる伝え方】
〇「あなたの〇〇という素晴らしい部分が、今の状況では裏目に出やすいみたい。だから、△△を意識すると、もっと輝きますよ」
〇「今のままでは、お互いの気持ちがすれ違ってしまうかも。彼（彼女）の気持ちをもう少し理解するために、〇〇という視点で接してみてはどうでしょう？」
〇「今はエネルギーを蓄える時期というサイン。焦って動くより、〇〇のスキルを磨くことに集中すると、次のチャンスを掴めます」

このように、課題（悪いこと）と、それを乗り越えるための具体的な対策、そしてあなたの長所や可能性をセットで伝えてくれるのが、本物のプロフェッショナルです。鑑定の後に、不安だけが残るのではなく、「よし、これをやってみよう！」と前向きな気持ちになれるかどうかが、一つの大きな判断基準になります。